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風呂桶と食っていく事

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親父の借金の肩代わりに相手先の工場で働かされた時代がある。

ダルイ話だ。

1日中流れてくるホーローの風呂桶を積み上げていくだけの作業。

高い天井から少しだけ入る外光を眺めて時間を消費していた。

若いのに人生そのものを諦めていた。

そんな地獄に比べたら。。

アシスタントがキツイとか

フリーになっても食えないとか全然平気だ。

だって自分が選択した道で生きられるんだもん。


30代でフリーになったが

恐ろしく食えず、

正直ゴミ箱を漁っていた時もある(笑)

でも全然ミジメでもなんでも無い。

「明日まで生きれれば、何かが変わると信じていた」

アホな性格が幸いして、希望しか見ていなかった。

結局、まともに食えるようになったのは40過ぎ、

フリーになって6年、写真家目指して16年が経っていた。

「俺はカメラマンです」

とようやく胸張って言えるようになったのがこの年齢。。。

大して才能もない人間はこんなに時間がかかってしまう。。

だけど、唯一僕が誇れる事は、諦めなかった事。

どんな地獄も平気だった事。この2点に尽きる。

だから今、カメラマンを目指している人も長いスパンで考えて欲しい。

ギャラが安いとかクライアントから金が支払われないなんて、ザラにある。

やっと貰った仕事が被ってたり、

フィルム買ったら現場まで行く交通費さえ無くて歩いたり。

(当時はパンフレット1冊撮るのに20万円位のフィルムを買い込んでいた)

そんな事は腐る程ある。


以前スレッズで「年収300万以上のカメラマンなんているの?」

と書いてあったけど、どの世界の話?

僕の周りで1000万以下のカメラマンなんて1人も居ない。


「カメラマンなんて儲からない」

「今の時代カメラマンの価値がない」

「Aiがーーーー!!」

とか言って無いでさ。

とにかくやってみればイイじゃん!

夢のある仕事だと思うよ。

一度決めたら、簡単に諦めないでさ。。

絶対になんとかなるから。

 
 
 

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