ポートレートと35ミリ
- 5 日前
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ポートレートレンズは何ミリを使う?
僕の場合、個人の撮影では35ミリが圧倒的に多い。
仕事の写真やスタジオワークでは85ミリか100ミリ。
人が歪まず、変なパースもなく、バックを綺麗にぼかせる。
スタジオの場合はぼかす必要はないが、ライティング前提なので
雰囲気より、正しい立体感と主題が明確なのでやはり
中望遠レンズになる。
それ以外の屋外での撮影では、雰囲気と空気感と背景の間(ま)
が大事になってくるので僕は35ミリを使う。
それは、感じたいものが違うからだ。
一枚の絵を完成度を上げてしっかり撮りたいというより、物語の一コマのような
連続性の一部としてそのワンショットを捉えたい場合、
それには35ミリがいい。
すぐ横にいる友達のような距離感が心地良いレンズだ。
思いっきり寄れば歪むが、それでも良い関係性が見えて、
形以上に語ることが多い写真が生まれる。
数歩下がれば背景が想像以上に入ってくる。
自然な描写で風景の中の人物を映し出してくれる。
35ミリの明るい単レンズがあれば、ポートレートはそれ一本でいいんじゃない?と
思うほど体にしっくりきている画角だ。
50ミリよりパースがつく分、物語が広がる気がして結局一日中35ミリしか使わない
場合が圧倒的に多い。
中望遠で撮るポートレートは、主題もはっきりしていて美しい。
35ミリはその場の空間や空気も取り込んだドキュメンタリーな絵が撮れる。
あと、寄った時の親密な距離感が魅力だ。
あくまで使い分けだが、一本だけと言ったら僕は35ミリを手に取るだろう。
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