BMW
- beatni2009
- 6月7日
- 読了時間: 2分

車はBMWが好きだ。
こう言うとミーハーなお金持ちに聞こえるが、全くそうではなくて、
古い車種を安く購入して少しずつ、レストアして乗っていた。
70年代の3シリーズ、(E30) 80年代の3シリーズ(E46)、1シリーズ初期型
と乗り継いで今はBMW MINIの初期型に乗っている。
どれもクラシックに近い車種だが、愛着を持って乗ってきた。
BMWの企業理念というか、車作りの哲学が好きでファンとなっている。
BMWはFR(フロントエンジン後輪駆動)。
FF(フロントエンジン全輪駆動)にすれば室内空間は広くとれるし、ほとんどの車種が現在
採用している中ひたすらFRにこだわっている。
しかもエンジンは4気筒も6気筒も横置きじゃ無くて縦置き。
これは全て走りを優先しているのだが、すごいのは前後のタイヤ荷重が50:50という事。
重たい縦置きのエンジンが前にあるにもかかわらず、このバランスは素人の私でも凄い
と思う。タイヤをできるだけ前に出し、オーバーハングを短く、エンジンはなるべく手前に、バッテリーはトランクに置くなどギリギリのバランスをとって実現している数字だ。
まあFRなので重いドライブシャフトが後ろにあるので出来るのだろうが、
それもこれも安全に走る、止まる、が車づくりの理念の根幹だという。
前後のタイヤ荷重50:50、ここにこだわったメーカーはBMW以外あまり聞かない。
ただ、普段実感できるものではなく自分も凄いと思いつつピンとこない感じだった。
それより、雪が降ったらFRは絶望的で車がすぐに横を向く。
そんなある日E46で高速道路を走っている時、思い知る出来事が突然やってきた。
追越車線を120キロぐらいで走っていると、前のトラックから突然ブロックが落ちてきた!
車間は取っていたが、左を確認するまでの時間はなく咄嗟に左に切ってブロックをギリギリで避け、また右車線に戻った。
ほとんど一瞬の出来事。
ハンドルを激しく揺り戻したのに、車はヨーモーメントでふらつく事もなく
何事も無かったかのように元のラインにピタリと戻った。
心臓はドキドキしていたが、「これかあー!!」と叫んでしまった。
車のバランスが良いと、動きに無駄がなく安全に走れることを初めて実感した。
こうゆうベーシックな事を大事にしているメーカーってやっぱり良いなと思い、
ずっとファンでいる。
見かけのスペック競争では無い車づくりが素敵だ。
カメラメーカーにも同じことが言えると思う。
そんな会社の道具を使っていきたいものだ。
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