出張カメラマンという人達がいる。
私がカメラマンを目指した頃にはなかった言葉だ。
広告や雑誌などの媒体を撮影して、印刷原稿で食べてるフォトグラファー。
街の写真屋さん。その写真屋さんに雇われて小学校の運動会などを撮る代写さんという人達。それぐらいしか居なかったはずだ。ウエディングは式場のカメラマン、七五三などは写真屋さんが撮影していた。
そして、令和の現代。。。
まず、デジタルカメラが普及して写真が身近になり、アマチュアカメラマンが爆発的に増えた。その延長でどうせなら写真をお金に変えようと思う事も自然な流れで、ものすごい数の
プロカメラマン?が早いスピードで羽化し、市場にデビューしているのが現状だ。
そうゆう人たちが、プロと名乗るのがおかしいと言うと途端に懐が狭いとか、古い考えだと
批判されてしまうが、「プロ」の定義は何かというと「それでメシが食えてる人」。
アタリマエノ定義。どの世界でも一緒ですよね。。。
当然私の周りの出版社や広告代理店の人間は、プロしか知らないから出張カメラマンという言葉すら知らない。
ただ、一般の方を相手にそのよう市場が確立されているので、そこを批判するつもりは毛頭ないし、反対に応援するための講座を開いているくらいだ。
しかしここからは、根本のマインドの部分で?が浮かぶいくつかのことについて、snsなどで見ただけなので真相はわからないが、一言述べさせてもらいたいと思う。
●現場にカメラ一台で来るカメラマン。。。。
もしその一台が壊れた時、または落とすなどして破損したとき、どうするつもり?
「撮影できません」など。プロは口にしてはダメです。
●「ギャラが安い中やっている事を理解してほしい。写真撮っている時間だけではなくその後のレタッチに膨大な時間をかける、高価な機材を購入している、なのにギャラが安い」
このマインドは大馬鹿ですね。何を言ってる?
レタッチなどに時間がかかるのがおかしい。レタッチはあくまで処理、2000カットあっても
一晩で終える。印刷原稿に正しいデータを入れるためのレタッチはカメラマンとしてやって当たり前。高価な機材を買うのも当たり前。漁師は船を買わなければ海に出れない。
カメラマンはカメラを買わなければ撮影に出れない。
高級カメラを買う予算があるなら中古のランク下のカメラを2台買って現場に向かうべき。
この二つの要求はカメラマンとして当たり前で、口にするようなことではない、
ギャラを多く貰える場所はそんなことじゃない。
技術も、マインドもそのようなことであるならば、ギャラの頭打ちは当然。
多くのギャラをもらうカメラマンがどうやって成し得たかを、もっと研究したほうがいい。

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